劇薬と黒Tシャツ

ちょっと変わっていますよね。良く似たものも全国各地にありますし、
徳島県内で同系統が三種見つかっています。

キュウリは交配しやすいのでいたしかたがない。

続いては、目的です。

なぜこのプロジェクトに取り組んだか。というところです。



 目的
 

• 徳島の農業の歴史と美馬太キュウリのこれまで

　徳島県は関西方面に近く商業が盛んであり、農業も盛んに行われている。そのため、生産効率が高く収益につながる作物に移行する傾向があるのも徳島の農業の大きな特徴である。その結果、農業知識や技術の向上など経営面で成長したが、その反面、その時高値で取引される作物しか栽培しなかったため、徳島に古来からあった作物は廃れ、荒廃してゆき種子保存のされぬまま無くなっていった。残っている作物もほとんどが正式な品種名がなく栽培方法も確立されていない。
　美馬太キュウリもこの徳島県に古来からあった地域野菜の一つであったが、上記のことから絶滅寸前であった。しかし、H19年度に地元の高校生によって再発見され、現在まで地元高校や関係機関が連携し種子保存などに取り組んでいる。
　地元高校では主に美馬太キュウリの流通について取り組んでおりH19年度には栽培農家3戸しかなかったが、現在は９戸にまで拡大した。また、食品を扱う店などに売り込みを行い、利用を促すなどの活動を行っている。
　
※　地域野菜･･･その土地でのみ栽培されている野菜のうち地域伝統野菜として登録されていない野菜のこと。徳島県ではほとんどの地域古来の野菜がここに当てはまる。
※　地域伝統野菜･･･その土地でのみ栽培されている野菜のうち地域伝統野菜として登録されている野菜。歴史があり、地域に根ざしているなどの伝統野菜としての基準を備えているもの。徳島県では、現在四種類が認定されている。全国で有名なものでは、京都の京野菜や大阪のなにわ野菜がある。
 

• 美馬太キュウリの問題点について

美馬太キュウリは、近年まであまり栽培されてこなかったことから現在に至るまで栽培方法が確立されていないという問題がある。この問題は、どんなに流通面を良くしたとしても供給が出来ないという問題に発展するので早急な対応が求められている。古来の栽培方法以外にも効率の良い栽培方法の研究が必要とされている。
また、美馬太キュウリの栽培農家ほとんどが高齢者のため、楽に作業できる栽培方法の開発が必要となっている。
　　消費拡大のための活動も重要視されている。消費者に美馬太キュウリをはじめ伝統野菜をPRすることで、消費者にその存在を知ってもらい安心して購入していただけるようにすることも必要である。また、知ってもらうことで、地域定着をはかることが重要である。
 

• 目的の設定

　これらのことから、今現在早急に求められている内容として、栽培方法の研究を行うこと。PR活動による地域定着を行うことがあげられる。
　そのためこのプロジェクトでは栽培方法の研究として、整枝方法の違いにより収穫本数に差があるかを調査すること。消費拡大の一環としてPR活動を行うこと。その内容を検討することとした。

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