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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

12.15.11:15

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04.15.01:55

大きなアダムと小さなイブの物語

小説更新します。

「大きなアダムと小さなイブの物語」

ちょっと時期が外れていますが、考えたのは今週です(笑)

あらすじ

カップルの間に立ちふさがる難題を見事に解決して見せましょう!
あなたにはこの問題を解決することはできますか?

 大きなアダムと小さなイブの物語
 
作 あるとにあ
 
 ある寒い冬のことです。その町の空からは、らちらと雪が降りそそぎ、通行人のコートを白くしていました。その日は恋人達が一年で最も愛を語り合う日でありました。そんな素晴らしい日の新聞に、こんな投稿がありました。
 「問:あるところに小人と巨人のカップルがいました。しかし二人は身長差の為にキスを上手くすることができません。それもそのはず、小人の彼女がお互いが同じ姿勢で見つめ合いながらキスをしないと駄目だと駄々をこねているからです。さて、このカップルが上記の条件を満たすにはどうしたらいいでしょう?」
 この投稿にはさらにこう記されていました。「この問に答えられた者には麻袋いっぱいに金を贈るが、答えが間違っている者は死刑にする。わかったものは、町はずれの森にある城にこい。」
 この新聞の投稿を読んだ市民達は金に目がくらんでこぞって投稿の答えを考えました。しかし、考えど答えを見つけられず、誰もが諦めていきました。また、何人もの勇気のある者たちが城を目指して町を離れましたが、誰も帰ってきません。市民達も死刑を恐れて投稿の話をしなくなりました。
 そんな中、ある青年がこの投稿に挑戦しようと町はずれの薄暗いジメジメした森の奥深くにあるお城にやってきました。城は見上げたくらいでは一番上が見えないほど高く、一日で城の周りを回りきれるかわからないほど大きいお城でした。その入り口には一人の人間がいます。入口に向かって歩く青年を見つけた人間は、血相を抱えて青年にまくしたてるように、この城の主に見つからないうちに帰るように言いました。青年があわてる人間を落ち着かせて理由を尋ねると、人間はほつほつと、この城の主は悪魔のような巨人であることや恋人の小人と上手くキスをすることができず小人にこき使われていること、城に入ったら、真っ先に巨人の玉座に通されて、提案を聞くとそれを目の前で試し、小人が怒ったら、金に目がくらんだ人間の提案になん癖をつけ、その人を殺すことによって発散しているということを教えてくれました。また、それらを言い終えた人間はまるで霧のようにどこかへ消えてしまいました。
 それを見てもなお青年は、城の入口に立ち大きな声で、この城の主よ。お前が新聞に載せた投稿の答えを持ってきたぞ!金を用意して入口を開けろ!と言いました。
 すると、城の入口が怒号のような音を立てて開きました。青年は強い足取りで城の中に入りました。すると、召使いらしき者がとても立派な部屋の前まで案内して扉を開きました。青年はさらに強い足取りで部屋の中に入っていきました。部屋の一番奥には人間が千人のっても乗り切れないほど大きな玉座に深く腰をかけて座る巨人の姿がありました。巨人の顔ははるか上の方でしたがその表情は卑しげな笑いを浮かべているようでした。
 そんな巨人を見上げながら青年は言いました。「巨人よ。あなたは恋人と同じ姿勢でキスをしたいようだが、その前に一つ聞きたいことがある」
 巨人は、青年がほかの人間と違う言い回しを始めたのであっけにとられてしまいましたが、なんとか気を落ち着かせて、なにかと聞くと青年は続けて言いました。「巨人よ。あなたはその恋人と床をともにしたことはあるか?ないのならば一度試してみてはいかがでしょう?必ずキスができますよ。」
 巨人は、青年の答えにどうしたものかと考え込んでしまいました。この答ではすぐに目の前で証明することはできません。しかし、このまま青年を返してしまうとせっかくのチャンスを逃してしまいます。が、証明せずに殺してしまえば法で裁かれてしまいます。巨人は悩んだ挙句に、青年を自分の城に一泊させて証明してから殺すことにしました。青年には、豪華な部屋が与えられ、温かい食事が出されました。そして青年は何の心配もすることなく眠りにつきました。
さて、巨人はその夜さっそく恋人である小人を手のひらに乗せて自分の部屋に招くと、ベットに仲良く入りました。小人は巨人の掌から飛び降りてベッドに寝転び、巨人の方を見て驚きました。自分の顔の前に巨人の顔があるのです。おまけにお互い寝転び向かい合った同じ姿勢です。小人はとても喜び、巨人も幸せな気持ちになりました。この後このカップルがどうなったかは皆さんの想像にお任せするとしましょう。
 次の日になりました。青年は大きな麻袋を背負い城から出て、薄暗いジメジメした森の抜け町に帰ってきました。そして、町の人たちから歓迎を受けたとさ。
 
END 

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