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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

04.18.10:52

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08.27.10:34

おめかし女王は花火のごとく
  • [CATEGORY:芸術 COMMENT:0 TRACKBACK]

小説更新します「おめかし女王は花火のごとく」

時を止めることができない

打ち上げた花火は

一瞬で燃えてしまう。

一瞬の美しさを引き延ばそうとする

美しさの神風におけないあなたは

引き延ばした美しさを回収される

そうゆうお話です。


余談

前作、「おとなりさんとおとなりさん」

ブログ村 短編小説記事ランキング9位 ありがとうございます!

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 おめかし女王は花火のごとく
作 あるとにあ
 
むかしむかしあるところに世界が絶賛する美しさを持つ女王様がおりました。女王様がどのくらい美しいかと言いますと、肌はシルクのように滑らかで、その色はミルクのように白く、さらには顔のパーツはまさに女神のように洗礼されていました。脚は柳のように、なまめかしさを持ちながらもしっかりとしていて、その細く長い指からはどのような軌跡も起こせそうな両の手でした。背中からはイエスが微笑んでいそうな後光を拝むことができ、その口からもれだす言葉はどんな人でも幸せにする。そんな世界が絶賛する美しさでした。しかし、そんな女王にもどこの国の女王と同じように、謎がありました。例えば、ある国の女王様は、実は魔女で自分の旦那の娘である義娘を森の中に放りこんで殺そうとしたり、ある国の女王様は、王さまに拾われる前に、自分のまま母を衣装ケースで首を落として殺したと言うではありませんか、そんなこと国民に知られるわけにいかないから、物語として書き残して、こんな女にならないようになんて言うくせに、本当は自分がしたことを黙っているあの物語のようです。あのような感じです。さて、この国の女王はといいますと、なぜか夜になると国民の前に姿を現さなくなるのです。他の国の女王様だって夜に侯爵けと会食などなさると言うのにこの女王様は夜になると城から一歩も出て行かなくなるのです。しかし、謎めいた女性ほど魅力的な女性はいません。国民はそんな女王にまたさらなる美しさを感じていました。そんな、魅力的な女王の自治は何十年も続きました。国民の支持がどんな人より高いからです。ある年の支持率は96%でした。そんな国の女王様の寓話です。
 
ある年のある日でした。女王様の自治がもう、何十年もたった時でした。確か、私が生まれてから女王が自治をし始めたのですが、私は女王のおかげですっかり昨日、大人になることができました。そして、そんな私のすごいところは女王と誕生日が同じところです。私の誕生日はさておき、これだけ国民に愛されている女王様の誕生日を国民が祝わないわけがありません。国民は女王様の誕生日の準備を何十日も前から準備していました。そのイベントの中には、大人だけが参加できる夜のダンスパーティーもありました。女王が国民に感謝の意をこめてその日一日だけお城に招待するというものでした。入れる場所はダンスホールだけでしたがそれでも国民たちはお城に入ることができるとあって注目のイベントの一つとなっていました。朝の一番からダンスホールには国民がたくさん訪れました。女王様はそんな国民たちに美味しい食事をふるまいました。そして、自らもダンスホールへ降り立つと国民たちと談笑して回っていました。そのほか城の外のイベントにも次々参加されて国民たちにその美しさと謎めかしさを振舞っていました。そんな楽しい時間はあっという間に過ぎて行ってしまうものです。気がついて空を見上げてみれば空は暗くなっていっている途中でした。女王様は驚いて執事を呼ぶと急いでお城へ帰って行きました。しかし、その姿もまた様になっていて素敵な香りを残したまま去って行きました。私は女王様が見たいあまりに自分もお城へ向かって行きました。
ちなみに、ここから先の話は、お城の中に入ってダンスを楽しんでいた時にある酔っ払いから聞いた話です。だから、私の話ではないのであしからず。
 
ワシは、お城にたくさん食べ物が並んでいると聞いてお城にやってきた。もちろんワシなんかにきれいな洋服なんてありゃしない。当たり前だ、ワシは乞食で明日のパンにも困っていたのだから。お前さん達は金があるから女王様を媚びている余裕があるだろうがワシたちは明日を生きることしか考えられない。だから、この日だって女王様の誕生日なんてこれっぽッちも知らなかった。ただ、食べものが得られるということだけ信じて城に来たんだ。案内された場所には、確かに大量の食べ物があって感動したものさ。感動のあまり泣き出しそうだったがそれではあまりにもここで浮いてしまうもんだから…。まぁ恰好ですでに浮いているのだがな。しかし、感動のあまりワシはそこら中の食べ物を隅から隅まで食べて行った。今度はいつありつけるかわからない食材の数々だったもんだからさらに食は進んだ。つまり…食べ過ぎたんだ。ものすごく食べ過ぎてついに吐きたくなったんだ。そこで、ワシは急いでトイレを探したのだがこんな広いお城のトイレ探すのも一苦労。しかも吐く寸前。ワシは焦ってトイレではなくお城の奥へ行く扉を間違って開けてしまった。開けた瞬間、見覚えのあるドレスを着た女の人が通った。ワシはそれが女王がいつもそでを通しているドレスと聞いた覚えがあったのでその女の人に声をかけた。ところがその女が振り返るとあの美しい女王の顔は見る影もなく、ネコ女の方がまだ、いやそこらへんのしがれた婆の方がまだましだと思わせる顔が振り向いた。女王様は振り向いてそれが国民だとわかると悲鳴を上げすぐに執事を呼びだした。その時にはワシの吐き気はどこへやらショックと驚きで全部いに収まってしまった。執事と女王はワシを見ながらなにやら相談をすると女王は執事にこの(酔っ払いは手で持っていた麻袋から大量の金を見せた)金を大量にもらって今の話を物語にしろと言いだした。しかワシャ学を学び損ねた身。そこでこの感情のお前らにこの話をして物語を書いたものにこの金を半分やろうと思うのだが…。どうやらワシは今から打ち首になるようだ。
 
パーティーは無事に終わりました。しかし、その日から女王は世界一不細工だと言われ嘘をついた罪で国の政権は変わってしまいました。また、女王自身もその日からマスクをして人前に出るようになったので人々は美しかった時の女王の姿を思い出すことしかできなくなりました。私はそれもできなくなりました。
 
言ったでしょう?女王は自分が犯した罪を物語にするのだと…。だから私が…。
END

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