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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

03.29.01:50

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02.16.18:55

美術館へ行こう

美術館に行きました。

その記録

 徳島近代美術館 所蔵作品展 「徳島のコレクション2012」
 
展示期間 2012年2月4日 ~ 4月8日
場所   徳島県立近代美術館
閲覧料  一般 200円 高校生・大学生 100円 小学生・中学生 50円
 
概要
  • 「20世紀の人間像」
当館では作品収集にあたり「人間像」というテーマを選びました。一見難しく思える作品でも、鑑賞を進めるときに、人という主観が手がかりになるという考え方によるものです。まず、《中略》20世紀のヨーロッパを中心に活動した作家たちの作品を展覧します。次に、《中略》元永定正の初期の油絵画と明るく親しみやすい版画作品を展示いたします。最後に、作品にささやかなユーモアや毒、ひねりが潜められた作品を選び出して展覧いたします。《中略》
作品に伺える作家の思想を意識しながら作品を鑑賞するのも一興でしょう。
 ② 「特集 受贈記念 山下菊二」
  《略》山下は、《中略》シュルレアリスムの手法と日本の土俗的なイメージを用いて、戦争や差別など、人権に関わる問題を社会に訴えかけることを自らの政策の課題としました。《中略》生涯を通じて既成画壇の評価とは無縁の場所で活動を続けました。しかし、幾重にも画面に重なる豊かなイメージと、作品が発するゆるぎないメッセージは、日本美術界ではたぐい稀なことです。現在では日本美術を代表する作家の一人と目されています。
 
(パンフレットより引用)
 
~感想~
 
 「どんな作品を制作するにしても、あらゆる作品というものを見るべきだ。」
これは、私は創作活動をするきっかけを作った人が言っていた言葉だ。
 その人が私の詩しか見せられなかったが、詩を書く上で、脚本を書く上で美術館に行くことは大切だ。とよく連れて行ってもらった。そこでいろいろな刺激を受けたのを覚えているし、糧になっていると思う。
 詩・脚本・小説なんかは、絵を見ただけでどうこうということは少ない。技術を得られるわけではないし、即効性もない。私が上記の言葉をかけられたときそう思った。だから、聞きました。なぜですか?と。
 その人はいいました。その思想や感性や表現方法(技術を除く)を吸収したり、時代的なものを感じることは大切なことだと。
 私が一番最初に鑑賞した作品は、休憩所のようなところに小さく飾られた同じ年くらいの女の人が書いた作品でした。私はその作品を指差して言ったそうです(覚えてません)この作品が私の詩に似てると思います。そうゆうことらしいです。
 それからは、いろいろな展覧会や講習会、講演会、観劇に積極的に行くようになりました。いろいろな世界を知るのは勉強云々より楽しいです。
 前置きが長くなりましたが、そうゆう経緯があるわけんですが、今回はたまたまです。この近代美術館がある建物に用がありまして。でも、用事が思ったより早く終わったので、一緒に来ていた先輩方と見に行ったしだいです。ではどうぞ。
 ① 「20世紀の人間像」
 どの作品でもいえることなんですけど、私の作品の鑑賞の仕方としては、題名を見てから作品を見るというものがあります。作品を見るときどうしてこの題名をつけたのかをわくわくしながら見ます。名前って大切だと思います。
 作品を個別に説明したいのですが、写真もないし私には美術的知識もないので、おおまかにしか書けないのですが、個人的に印象に残ったものを書いてみようと思います。
ある作品では、女の人の上半身だけのウィッグがありました。顔にはアリが這っておりたらした髪はトウモロコシ。盛り上げた髪はフランスパン(だと思われるもの)その上にも金色のオブジェが乗っかってました。この作品、角を曲がった先にあったのでちょっとびっくりしました。
 その作品から顔を上げると、マネの笛を吹く男を模した男の人が写っている作品がありました。全部で三枚。とってもそっくりなのですが、一枚は、正面を向いた絵にそっくりな作品。一枚は正面を向いてズボンを脱いだ作品。一枚は、後ろ向きでズボンを脱いだ作品。目に焼きついてしまい夢に出た一作です。
 こんな感じで、たくさんの作品を見ていきました。いろいろな技法やジャンルがそろっていました。油絵・オブジェ・フォトグラフなどなど。自分は絵を描きませんがそれでもわくわくしたりどきどきしたりして、見終わった後はふらふらしていました。衝撃を受け止められてなかったのかも。
 
 ② 「特集 受贈記念 山下菊二」
 最初に見たのは、スケッチでした。とっても綺麗だ。と思っいました。そのあと油絵がつづきます。その油絵もすごい。私は油絵をしたことがないのでよくわかりませんが、キャンパスに違うオブジェを入れてあったりもしました。そこで三十秒ぐらい立ち止まってしまい後ろがつっかえました(笑)
そのあとも油絵が続きます。骨肉ほろんでも・・・だったと思うのですが、そうゆう題名の絵がありまして、死んで肉が腐り、骨がなくなっても兵士の魂は突き進んでいく。という絵でした。ちょっと怖かったです。ふつうに怖かったです。
それから、灰色の顔の人という作品では、顔が灰色で、後ろにたくさんの人々の顔。その灰色の人はよく刑事ドラマの銃を練習する目標と一緒で数字が書いてありました。脳とか5で帽子が0で。顔がないのに殺されそうでした。
家の展示もありました。小学校の卒業証書を逆にしていたのは、平民ということばの抗議だとありました。その精神を死ぬまで持ち続けることはすごいことです。だからこその作風とも思います。
そのほかにも、コラージュもしていました。私もコラージュに似たものをしますが、これは技術的にも参考になりました。同じ絵をいくつも貼ったり、切抜きを貼ったり、すごく参考になりました。
チラシなんかを手がけているコーナーにコラージュがありました。そのコラージュは見ていると胸になにか突き刺さるものがありました。訴えかけられているのがすごく伝わりました。
他にも、町の絵に逮捕された男の人が立っていてそれを座って見つめる人の絵や、ポスターも手がけていました。
こちらも見れば見るほど衝撃が大きくて最後のほうにはふらふらしてショーケースをけりまくっていました。
あと、最初に部屋見渡したとき結構狭いと思ったのですが、すべての作品を見終わった後、部屋が広く見えました。作品の力はすばらしいと思います。
 
みなさまも、身近な美術館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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