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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

11.22.16:55

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08.12.09:38

小説更新は夏模様
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お盆ですね。

そろそろ、向こうから皆さん帰ってくるのではないのでしょうか。
まぁ、みんな大歓迎というわけではないでしょうが…。

この時期に川に入るなっていうのはそうゆうことなんでしょう。

さて、本日も恋愛小説の続きをお送りします。

二話目です。

事情により夕方に三話目を送ります。

それでは、二話目ですどうぞ★

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 二人目:誰かに取られることを恐れてべったりな奴の話
                                   
この話をする前にまずは私のことを話そう。私は、今から話す物語の舞台である家に住む神である。下級神だが、それなりのことはできる。君と話せるのもその力のうちに一つだ。さて、今から話すのは私のちょっとした暇つぶしの話だ。気楽に聞いてくれ。この話は、私の住むこの家には、沢山の子供が住んでいているのだがそのうちの一人がリビングにある机の上に棒磁石を忘れていったことから始まる。
時間はちょうどいいお昼時、テレビが昼ドラを垂れ流している時間だ。私の住むその家の母親が消し忘れて行ったテレビを私は見ていた。しかし、話し相手がいないのはどうも面白くない。そこで辺りを見渡して机の上に子供が忘れていた棒磁石を見つけたので、私は自分の掌に力を入れて磁石に触れてみた。すると、目論見通り、棒磁石は喋りはじめた。しかも、N極とS極がばらばらにだ。声が小さいので、耳を近づけて話を聞いてみると、なんと昼ドラの話をしていた。N極が昼ドラは30話がくるころに誰か死ぬんだよ。と言うとS極が、そうなんですか。と返事をしている。どうやら、N極は男S極は女のようだ。じっと話を聞いていると、N極がS極にべったりする為に話しているようにも聞こえた。
すると、テレビのほうで人が車にひかれた音がした。そういえば、今日でこの昼ドラは30話目だった。どうやらヒロインの母親が死んだようだ。私は、その女優さんが好きだったので残念がっていると、机の方から何かがひび割れる音がした。目を向けると棒磁石の境界線が半分ひび割れていた。私が、その有様を不思議になって見ていると、2極はまた昼ドラの話を始めた。やっぱりN極が強引に話をしているように見えた。まるで報われぬ恋のよう。
また、テレビから大きな音がした。今度は人が階段から転がり落ちていた。転がり落ちたのは、ヒロインの父親だ。たった一話で両親をなくすなんてと少しうろたえていると、また机の方で音がした。さっきひび割れていた部分からぱっきり棒磁石が割れていしまった。N極はこのチャンスをものにしようと身をひるがえしてS極にくっつこうとしたその時でした。
そこに子供が棒磁石を取りに帰ってきたのです。棒磁石が割れているのに気付くとまだ、S極にくっついていないN極を手に取り、そばに置いてあった瞬間接着剤で二つを元通りにくっつけてしまいました。
それを見た私は笑いが止まりませんでした。背中あわせほど近くて遠い存在はない。N極は不服だと喚いています。私は涙が出るほど笑いました。その涙がN極に当たると、2極は喋らなくなりました。
いい暇つぶしができましたとさ。 おしまい

END
 

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