11.21.17:10
[PR]
09.10.21:16
小説更新「長い夜」
小説更新しました「長い夜」
すべての事を端的に話せるほど文字は便利ではありません。
長い夜はなかなか覚めないから長い夜なんです。
氷河期だったり、冬だったり、私の話だったり
するんです。
そんな話なんです。
もしよければ、クリックしていただけると、うれしいです★
にほんブログ村
昔はどんな世界にも神というものがあり、またその神が世界と私たちと私たちの周りにあるありとあらゆるものを創ったと言われている。その時に、誤って出来たものが、「悪」である。悪も神が創ったものと同じようにありとあらゆるものがある。ありとあらゆるものに化ける。生きている悪、物理的悪、精神的悪、絶対的悪。そして、人間にとって一番の悪は「魔」である。魔王・魔術・悪魔・魔女・魔窟。それらは、一番人間に身近で一番被害が直接的に来るからである。そうゆう「魔」から人間はいかにして身を守ったか。お守りなど「魔」には効かない。心の隅にそっとはいってきては大切なものを根こそぎ奪って行くのだ。それが彼らのやり方であった。だから、人間は「魔」に化けたり、隠れたりしてその身を守ってきたのだ。裁判をして、生贄を出し、命をささげ、生活を苦しくして自らを守ったのだ。彼らにとってはそれらの行動はいたずらの対策程度でしかなく、またそれが「魔」達にとって人間達に向けた警鐘に気づいてもらえないことのいら立ちを加速させるだけであった。しかしそれは、夜になれば家の中までも真っ暗で彼らがすぐ目の前に現れていたころのお話だ。今じゃあ積極的に会おうとすれば死神にしか会えない始末。それもそのはず、家の中も、外までもが明るくてとても「魔」が姿を見せないからだ。姿を見せないうちに私たちが死んでしまうからだ。こうして「魔」は今までいたずらの言う名の警鐘を人間にならしてきたというのに人間ときたら自分達ができる生き物だと知ったとたん自分達の怖いモノの居場所を奪って我物顔で居座ってしまった。しかし「魔」は明るさを人間が持っている限り近寄ることができない。姿を知られてしまう。「魔」には姿を知られては困るものと、そうでないものがいる。姿を見られては困る「魔」はいつしか明かりのない樹海や森や川の中へ消えて逝ってしまった。姿が見えない「魔」はそれでも人間の動向をうかがい襲いかかる。ときどき犯罪を起こした者はいるだろう?それは「魔」が心に入りこんだんだ状態だ。日本の死刑囚の中に一人、牧師さんに新しい名前をもらって死んだ者がいる。その時の死刑囚からは「魔」が取り払われ健やかに死んだと言われている。そうゆう「魔」である。そして、もう一方の見える「魔」は人間が紙の上に書いた生き物たちのことだ。聞きおぼえがあるだろう?悪魔とか魔女とかがこの部類だ。聖書や神話、童話に小説なんかにもこの類の「魔」がいくつか現れる。姿形はまちまちだが、まあ、説明を理論的に出来る相手でもない、想像している姿が正しいと仮定しよう。そして、この見える「魔」たちも見えない「魔」に襲われることがある。見えない「魔」が人間だけを襲うだけでは生きていけなくなったというのが通説だが、実際は人間に飽きたところがある。人間はこれら「魔」に取り付かれると、なにかを壊してばかりだからだろう。それが、姿のある「魔」だと、例えばこれは聞いた話だが、ある独り立ちしようとしていた魔女がいた。その魔女は人間の町で生活する為に仕事を探していた。しかしどんなに魔女が頑張っても仕事は手に入らず毎日のように町をさまよう始末。そうゆう時代だったそうだ。どの仲間達も仕事を得られていなかった。しかし、彼女はまだその現実を知るにはあまりにも幼かった。その魔女は悲しみのあまり道路の真ん中で泣き出してしまった。そこに見えない「魔」が入り込んでしまって、以来彼女は家の中から出てこられなくなり、誰も頼れなくなり、誰にも話せぬまま、無駄な時間を過ごし、気がついたときには…出来そこないの魔女として有名になっていたそうだよ。名前は忘れてしまったね。あまりにも古い話だったから。と、こうなるわけだ。誰も何も壊さないで崩れていく。これを見えない「魔」は楽しみにしているという。これから冬になるけど、どうかこの見えない「魔」には気をつけることだね。
作 あるとにあ
おやおや、ここまで私にしゃべらせておいて礼もしないあまりか、まだ喋らすのか?
魔女の私に?
END
すべての事を端的に話せるほど文字は便利ではありません。
長い夜はなかなか覚めないから長い夜なんです。
氷河期だったり、冬だったり、私の話だったり
するんです。
そんな話なんです。
もしよければ、クリックしていただけると、うれしいです★
にほんブログ村
昔はどんな世界にも神というものがあり、またその神が世界と私たちと私たちの周りにあるありとあらゆるものを創ったと言われている。その時に、誤って出来たものが、「悪」である。悪も神が創ったものと同じようにありとあらゆるものがある。ありとあらゆるものに化ける。生きている悪、物理的悪、精神的悪、絶対的悪。そして、人間にとって一番の悪は「魔」である。魔王・魔術・悪魔・魔女・魔窟。それらは、一番人間に身近で一番被害が直接的に来るからである。そうゆう「魔」から人間はいかにして身を守ったか。お守りなど「魔」には効かない。心の隅にそっとはいってきては大切なものを根こそぎ奪って行くのだ。それが彼らのやり方であった。だから、人間は「魔」に化けたり、隠れたりしてその身を守ってきたのだ。裁判をして、生贄を出し、命をささげ、生活を苦しくして自らを守ったのだ。彼らにとってはそれらの行動はいたずらの対策程度でしかなく、またそれが「魔」達にとって人間達に向けた警鐘に気づいてもらえないことのいら立ちを加速させるだけであった。しかしそれは、夜になれば家の中までも真っ暗で彼らがすぐ目の前に現れていたころのお話だ。今じゃあ積極的に会おうとすれば死神にしか会えない始末。それもそのはず、家の中も、外までもが明るくてとても「魔」が姿を見せないからだ。姿を見せないうちに私たちが死んでしまうからだ。こうして「魔」は今までいたずらの言う名の警鐘を人間にならしてきたというのに人間ときたら自分達ができる生き物だと知ったとたん自分達の怖いモノの居場所を奪って我物顔で居座ってしまった。しかし「魔」は明るさを人間が持っている限り近寄ることができない。姿を知られてしまう。「魔」には姿を知られては困るものと、そうでないものがいる。姿を見られては困る「魔」はいつしか明かりのない樹海や森や川の中へ消えて逝ってしまった。姿が見えない「魔」はそれでも人間の動向をうかがい襲いかかる。ときどき犯罪を起こした者はいるだろう?それは「魔」が心に入りこんだんだ状態だ。日本の死刑囚の中に一人、牧師さんに新しい名前をもらって死んだ者がいる。その時の死刑囚からは「魔」が取り払われ健やかに死んだと言われている。そうゆう「魔」である。そして、もう一方の見える「魔」は人間が紙の上に書いた生き物たちのことだ。聞きおぼえがあるだろう?悪魔とか魔女とかがこの部類だ。聖書や神話、童話に小説なんかにもこの類の「魔」がいくつか現れる。姿形はまちまちだが、まあ、説明を理論的に出来る相手でもない、想像している姿が正しいと仮定しよう。そして、この見える「魔」たちも見えない「魔」に襲われることがある。見えない「魔」が人間だけを襲うだけでは生きていけなくなったというのが通説だが、実際は人間に飽きたところがある。人間はこれら「魔」に取り付かれると、なにかを壊してばかりだからだろう。それが、姿のある「魔」だと、例えばこれは聞いた話だが、ある独り立ちしようとしていた魔女がいた。その魔女は人間の町で生活する為に仕事を探していた。しかしどんなに魔女が頑張っても仕事は手に入らず毎日のように町をさまよう始末。そうゆう時代だったそうだ。どの仲間達も仕事を得られていなかった。しかし、彼女はまだその現実を知るにはあまりにも幼かった。その魔女は悲しみのあまり道路の真ん中で泣き出してしまった。そこに見えない「魔」が入り込んでしまって、以来彼女は家の中から出てこられなくなり、誰も頼れなくなり、誰にも話せぬまま、無駄な時間を過ごし、気がついたときには…出来そこないの魔女として有名になっていたそうだよ。名前は忘れてしまったね。あまりにも古い話だったから。と、こうなるわけだ。誰も何も壊さないで崩れていく。これを見えない「魔」は楽しみにしているという。これから冬になるけど、どうかこの見えない「魔」には気をつけることだね。
作 あるとにあ
おやおや、ここまで私にしゃべらせておいて礼もしないあまりか、まだ喋らすのか?
魔女の私に?
END
PR
深いですなあ(~▽~@☆
いつもお世話になっております。
【小説書いてるんです。】の七瀬です。
引っ越しの影響で未だにバタバタと落ち着きない日々を送っております(滝汗)。
さて。本題の今回の小説の感想ですが、あるとにあ様らしい発想ですね!
長い夜と【魔】をかけるとは。
たしかに夜といえば魔の時間、と言えるかもしれませんね。
いつもながらその独創的な着眼点には驚かされます。
殺す勢いで辛口な指摘を、とのご希望でしたが、いかんせん私は自分が良いと思うものに辛口にはなれないもので(苦笑)。
出来る限り努力してみても、指摘すべき点がなかなか見つかりませんでした(滝汗)。
ものすごく強引に述べさせて頂くとすれば、もう少し改行が多い方が一般の読者さんには読みやすいかなと感じたくらいでしょうか。
でも、私個人としてはこの文体こそがあるとにあ様の表現方法なのだろうと勝手に思ってるので、そこは無理に変えていく必要はないのではと思っているのですが。
まるで本当にあった出来事を語っているかのような語り口調が、なんとも言えない独特の雰囲気を醸し出していて、私的にはとても好きな作品です。
いつもながら本当に感心してしまいます。
どうしてこんな世界観を描けるんですか!?
本当にすごいです!
次回作も楽しみにしていますね!
- トラックバックURLはこちら