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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

11.24.12:38

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06.05.15:17

お久し
  • [CATEGORY:芸術 COMMENT:1 TRACKBACK]

久しぶりにブログを更新する時間ができたのです。

就職 資格 試験 研究 仕事 重なって、身動きを取れない状況で

風の便りで私の事を心配してくださっていた方がいたとか。

申し訳ありません。そうゆう事情です。


で、そんなこんなで数作書いたうちの一つを載せます。

私の誕生日記念「真黒シスターのバースデー」

真っ黒シスターのバースディ
作 あるとにあ


昔々あるところに頭の先から足の先まで真っ黒なシスターがいました。真っ黒シスターが黒くないのは肌と腹の中と首に提げた十字架だけでした。年は19になりますが、明日で一つ年をとる。そんな日のお話です。真っ黒シスターは母親とともに一つ屋根の下で生活していました。しかし、この国では、20になると独り立ちといって違う町に一人で行って、親と離れて生活しなければなりません。その日は真っ黒シスター十九歳の最後の日でしたので、真っ黒シスターは隣町に独り立ちすることにしていました。朝、目が覚めるといつも通りに身支度をして母親の元にご飯を食べに行きました。ここまではいつも通り。違うのはここからで、ご飯を食べ終わると、母親は真っ黒シスターに鞄を一つ手渡してくれました。綺麗な花の刺繍が入った掛け鞄です。母親は真っ黒シスターに、新しい家に着くまで中身を見てはいけません。という約束と共に鞄を受け取りました。真っ黒シスターは服こそ真っ黒ですが、心は底まで黒くなかったので約束を守ろうと思いました。
真っ黒シスターは母親からもらった鞄一つ身につけて隣町まで歩いて旅立ちました。必要な物は全て自分で手に入れなくてはならないので後は何も持っていません。心にある信仰心のみです。ところで、隣町に行くには大きな森を通ります。しかし、その道は一本道なので迷うことはありません。真っ黒シスターも元気に森へ向かっていきました。森の中は薄暗く、真っ黒シスターが、時々見つからなくなるくらい薄暗い森でした。しかし、なんていったって一本道です。迷うことはありません。元気に歌いながら歩いていると、行く道の先に少女が一人立っていました。少女は、真っ黒シスターに無言で麻袋をひとつくれました。その中にはたくさんのお金が入っていました。真っ黒シスターは少女にお礼を言うと少女は青女に変わっていました。青女は無言で麻袋をひとつくれました。その麻袋は甘いにおいがしました。その中には手を挙げて発言する権利と書いた紙が入っていました。真っ黒シスターがお礼を言うと青女は処女に変わっていました。処女は真っ黒シスターにまたも無言で麻袋をひとつくれました。その麻袋は少し重く、中には背負わなければならない条件が書いてある紙が入っていました。真っ黒シスターは処女にお礼を言うと、処女はお母さんに変わっていました。お母さんは無言ではありましたが、にっこり笑って部屋の鍵を渡してくれました。お母さんにお礼を言うとそこには誰もいませんでした。真っ黒シスターはみんなのくれた麻袋をお母さんのくれた袋に大事にしまいました。
真っ黒シスターは無事隣町の自分の家に着き、部屋の鍵を使って部屋に入りました。早速、鞄に入っている物を見ようと鞄をひっくり返すと、化粧品が必要最低限一式はいっていました。真っ黒シスターは、嬉しそうにドレッサーの前に座りメイクを始めたのですが、その姿はどうぞご自分の目でお確かめください。
END

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おめでとうございます☆

いつもお世話になっております。
【小説書いてるんです。】の七瀬です。

あるとにあさん、今日がお誕生日だったのですね!
ハッピーバースデー☆
今日という日があなたにとって幸せでありますように。

最近なかなか小説書かれていないご様子でしたので、何かあったのかなと影ながら心配しておりました。
色々と重なってお忙しかったのですね。
お元気そうで良かったです^^

小説、いつもながら独特な世界観ですね!
グリムやアンデルセンを思わせるテイストが凄く印象的でした!
シスターはきっとお化粧も初めてだったんでしょうね。
初めての化粧ってちょっと緊張するけど凄く嬉しいものなんじゃなかろうかと思いました。
メルヘンチックで、何だか読んでいて微笑ましかったです^^
素敵なお話を書いて下さって有難うございました!
これからも作品、楽しみにしていますね☆

  • 2011年06月05日日
  • URL
  • 七瀬 夏葵
  • 編集

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