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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

11.24.02:46

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10.02.08:40

小説考察ノート⑪
  • [CATEGORY:芸術 COMMENT:0 TRACKBACK]


半年ぶりに始めました。小説考察ノート。
早くも小説を書きたくなるような単語がずらりと並んでいましたが
ここは、ぐっとこらえて(いつも衝動で書いちゃうからさ)
本のページをめくっていきます。

本日は
上野 正彦 の「死体は語る」

結構有名な本なので、知っている方も多いかも。

さて、この本については下へ

まず、作者の事から
作者は、監察医だったころの体験などを著書にしている。

私は、作者の本を手に取るのは二回目になる。

この本は体験談なのであらすじがない。(今回はそうゆう本ばかりであろう)
ので、即感想へ移ろうと思う。

~あらすじ~
偽装殺人、他殺を装った自殺・・・。どんなに誤魔化そうとしても、物言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。浅沼稲次郎刺殺殺人事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立ち会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数々。ドラマ化もされた法医学入門の大ベストセラー。(本書の裏より)

~感想~

作者はこの本の中で何回も同じフレーズを使っている。
「死者の人権を擁護する」だ。
最初に読んだ時は、気持ちに止めていただけだったが今読むとそうゆう視点もあるんだと思ってくる。
私も身内の死体を見たことがあるがその時は病死だとわかっていたためあまり深く考えなかった。
が、今その状況について考えるとなるほどと思うことも多い。

ちなみに、この本は短いエッセイですがその中で私が一番印象に残ったのが
「死者も名医にかかれ」という題名のお話。
死体も名医にかからないと殺されたのに事故死にされることがあるというお話です。

それから、この言葉も本書にはよく出てくる単語ですが印象に残ったので
「」風邪を引けば内科へ行きケガをすれば外科へ行くわが身を守る上で当然の選択である。これと同じで異状死体の検死は、死体を見慣れ、死者と対話できる監察医や法医学者にまかせないと、物言わずして死んだ人々の人権は守れない。死者にも、医師を選択する権利があろう」

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