02.03.19:05
[PR]
03.03.21:26
小説「自分自身の人生を有意義にしていくために」
小説更新しました
小説「自分自身の人生を有意義にするために」
海は確実に青くない。
お札は確実にやってこない。
では
自分自身の人生を有意義なものにしていくために
作 あるとにあ
昔々、ある大海原に一匹のサメが生まれました。サメはサメでも、とてもとても小さなサメで少しの波でも溺れてしまいそうな程小さなサメでした。小さなサメが生まれた大海原は、小さなサメにとってあまりにも大きな海でしたので、見渡す限り小さなサメ以外には他のサメは一匹もいません。小さなサメは、この生まれた大海原で、たった一匹で生きていくことになりました。
小さなサメはどうしても生きていきたいと思いました。せっかく生まれてきたのだからこの大海原を泳ぎ切ってみたかったのです。この小さな波をはじき返すような大きなサメになりたいと思いました。小さなサメは、まだ余りにも頼りない尾で水をかきながらどうすれば生きていくことが出来るかを考えました。まだ生まれたばかりの小さなサメには、どうしたらいいのか分かりません。余りにも頼りない尾は水をかきながら少しづつ、前へ進み出しました。しかし、あまり先にゆく前におなかが空いてきてしまいました。おなかから音が聞こえました。小さなサメは前に進む前に何かを食べなくては生きていけないことに気がつきました。そこで、小さなサメは食べ物を探しに音の鳴るおなかを押さえて、あたりを泳いでみることにしました。
小さなサメは、おなかを押さえて獲物を探しながら大海原を漂っていました。漂いながら、もし獲物を見つけたらどうしようかとふわふわ考えていました。小さなサメは自分がとても獲物から恐れられていることをその辺の自分よりもはるかに小さなぷらんくとん達に教わっていました。小さなサメは、生まれつき鋭い歯で丸呑みにすれば確実に獲物にありつけることが出来るという結論に達しました。そのほかにも自分と同じ身なりをしたサメにも出会いました。彼は、小さなサメが余りにも小さいので警戒することもなく、優しくこの海のことを教えてくれました。
彼が、小さなサメでも小魚が食べられると教えてくれた方角を小さなサメは目指して泳ぎました。小さなサメは余りにもおなかが空いていたので余りにも頼りない尾を必死に動かして一刻も早くそこを目指して泳いで進んでいきました。やがて小さなサメは、彼に教えてもらった大海原までやってきました。小魚たちが、小さなサメの目の前を行ったり来たりと泳いでいます。小さなサメは早速、自分にとって精一杯大きな口を開けて泳いでくる小魚たちを自慢の歯を光らせて待ち構えました。しかし、小さなサメがねらいをつけていた小魚は、小さなサメの目の前で腹から血を流して海の底に沈んでいきました。
小さなサメが自分顔を上げるとそこには自分よりもはるかに大きいサメが満足そうに泳いでいました。他にも、いろいろな姿形をした大きいサメたちが自分たちを体を傷つけながら小魚を競って食べていました。小さなサメは、泳いでいるときには気付かなかったけれど、今自分のいる大海原を見渡すと、海の色は青ではなく真っ赤になっていました。あたりも血なまぐさくときどき、沈んでいくのが小魚でなくサメの時にはさすがに何も知らない小さなサメでもここにいてはいけないと思い、急いでその場を泳いで立ち去りました。
小さなサメは、あんなところでは自分は生きていけないと思いました。小魚にありつけるなんてどころか、自分が小魚の代わりに食べられてしまうと思ったからです。逃げ切ったところから後ろを振り返ってみると、海は相変わらず真っ赤で逃げ切ったところからでも血なまぐさく、どのサメたちもとても苦しそうにしていました。
小さなサメは、至る所に漂うぷらんくとん達を食べて飢えをしのぎながら、どのサメもいない大海原に戻ってきました。しかし、相変わらず腹は鳴り、余りにも頼りない尾は余りにも頼りないままです。小さなサメは、今日の寝床のために小さな岩場に潜り込もうとしました。すると、そこにはたくさんの小魚が住んでいました。小さなサメは、小魚を見つけると岩場から急いで追い出して、捕まえやすくなった小魚たちを計画通り自分にとって精一杯大きな口を開けて泳いでくる小魚たちを自慢の歯を光らせて待ち構えました。口のそばに逃げ惑った小魚を丸呑みにしました。
小さなサメはそうやって生き抜いてきました。他のサメはこの場所にはやってきません。小さなサメは小魚を丸呑みにしていましたので海はいつまでも青いままでした。そして、他のサメがこの誰もいなかった大海原に現れた頃には、あの小さいサメはとても大きなサメへと成長していたあとでした。
END
小説「自分自身の人生を有意義にするために」
海は確実に青くない。
お札は確実にやってこない。
では
自分自身の人生を有意義なものにしていくために
作 あるとにあ
昔々、ある大海原に一匹のサメが生まれました。サメはサメでも、とてもとても小さなサメで少しの波でも溺れてしまいそうな程小さなサメでした。小さなサメが生まれた大海原は、小さなサメにとってあまりにも大きな海でしたので、見渡す限り小さなサメ以外には他のサメは一匹もいません。小さなサメは、この生まれた大海原で、たった一匹で生きていくことになりました。
小さなサメはどうしても生きていきたいと思いました。せっかく生まれてきたのだからこの大海原を泳ぎ切ってみたかったのです。この小さな波をはじき返すような大きなサメになりたいと思いました。小さなサメは、まだ余りにも頼りない尾で水をかきながらどうすれば生きていくことが出来るかを考えました。まだ生まれたばかりの小さなサメには、どうしたらいいのか分かりません。余りにも頼りない尾は水をかきながら少しづつ、前へ進み出しました。しかし、あまり先にゆく前におなかが空いてきてしまいました。おなかから音が聞こえました。小さなサメは前に進む前に何かを食べなくては生きていけないことに気がつきました。そこで、小さなサメは食べ物を探しに音の鳴るおなかを押さえて、あたりを泳いでみることにしました。
小さなサメは、おなかを押さえて獲物を探しながら大海原を漂っていました。漂いながら、もし獲物を見つけたらどうしようかとふわふわ考えていました。小さなサメは自分がとても獲物から恐れられていることをその辺の自分よりもはるかに小さなぷらんくとん達に教わっていました。小さなサメは、生まれつき鋭い歯で丸呑みにすれば確実に獲物にありつけることが出来るという結論に達しました。そのほかにも自分と同じ身なりをしたサメにも出会いました。彼は、小さなサメが余りにも小さいので警戒することもなく、優しくこの海のことを教えてくれました。
彼が、小さなサメでも小魚が食べられると教えてくれた方角を小さなサメは目指して泳ぎました。小さなサメは余りにもおなかが空いていたので余りにも頼りない尾を必死に動かして一刻も早くそこを目指して泳いで進んでいきました。やがて小さなサメは、彼に教えてもらった大海原までやってきました。小魚たちが、小さなサメの目の前を行ったり来たりと泳いでいます。小さなサメは早速、自分にとって精一杯大きな口を開けて泳いでくる小魚たちを自慢の歯を光らせて待ち構えました。しかし、小さなサメがねらいをつけていた小魚は、小さなサメの目の前で腹から血を流して海の底に沈んでいきました。
小さなサメが自分顔を上げるとそこには自分よりもはるかに大きいサメが満足そうに泳いでいました。他にも、いろいろな姿形をした大きいサメたちが自分たちを体を傷つけながら小魚を競って食べていました。小さなサメは、泳いでいるときには気付かなかったけれど、今自分のいる大海原を見渡すと、海の色は青ではなく真っ赤になっていました。あたりも血なまぐさくときどき、沈んでいくのが小魚でなくサメの時にはさすがに何も知らない小さなサメでもここにいてはいけないと思い、急いでその場を泳いで立ち去りました。
小さなサメは、あんなところでは自分は生きていけないと思いました。小魚にありつけるなんてどころか、自分が小魚の代わりに食べられてしまうと思ったからです。逃げ切ったところから後ろを振り返ってみると、海は相変わらず真っ赤で逃げ切ったところからでも血なまぐさく、どのサメたちもとても苦しそうにしていました。
小さなサメは、至る所に漂うぷらんくとん達を食べて飢えをしのぎながら、どのサメもいない大海原に戻ってきました。しかし、相変わらず腹は鳴り、余りにも頼りない尾は余りにも頼りないままです。小さなサメは、今日の寝床のために小さな岩場に潜り込もうとしました。すると、そこにはたくさんの小魚が住んでいました。小さなサメは、小魚を見つけると岩場から急いで追い出して、捕まえやすくなった小魚たちを計画通り自分にとって精一杯大きな口を開けて泳いでくる小魚たちを自慢の歯を光らせて待ち構えました。口のそばに逃げ惑った小魚を丸呑みにしました。
小さなサメはそうやって生き抜いてきました。他のサメはこの場所にはやってきません。小さなサメは小魚を丸呑みにしていましたので海はいつまでも青いままでした。そして、他のサメがこの誰もいなかった大海原に現れた頃には、あの小さいサメはとても大きなサメへと成長していたあとでした。
END
PR
- トラックバックURLはこちら