劇薬と黒Tシャツ

ブログで、小説を描くとどうなるのか…

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他にも、書いてます…　劇薬と黒Tシャツと泥団子


 

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私の手には、ナイフが握られている。　０１

ナイフはナイフでも、ペーパーナイフ。　０２

それでも、君を切り裂くには十分だったね。　０３

パラパラとめくれていく。　０４

勢いで、私も顔や手を切った。　０５

薄く、長い血の川ができた　０６

どす黒い、聞き分けのない血の皮ができた。　０７

それでもなお　０８

私は、ナイフをふるうことをやめない。　０９

友人にといでもらったそのナイフ　１０

友人に　１１

刃物は芸術だよね　１２

って言って　１３

そうだよね　１４

って手渡されたナイフ。　１５

そのナイフで私は実行した　１６
　
君を切り裂くことを　１７

私の服は、黒だった。　１８

黒のTシャツに黒のロングスカート　１９

でも、君を襲ってから　２０

四肢も顔も指の先まで　２１

真黒になったよ。　２２

君の　２４

芸術の結晶のせいでね　２５

ねんねんころりおころりよ　よいこだよいこ　ねんねしな　２６

故郷の子守歌をうたいつつ　２７

「君という名の我が子を切り刻む」　２８

おや　２９

子守唄はもう飽きたみたい　３０

じゃあ、クイズを出してあげよう　３１

「白い地面に黒い種を植えると何ができるでしょう？」　３２

正解はね…　３３

君だよ。　３４

でも、それもおしまい。　３５

君はここでばらばらにするんだから　３６

じゃあね　３７

そのあと、君が日を見たのは焼却炉の中におとされる瞬間だけだったという。　３８

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