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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

11.22.03:14

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01.03.21:59

タイムカプセル
  • [CATEGORY:日記 COMMENT:0 TRACKBACK]

今日は成人式がありました。
成人式っていうくらいなんだから帯も苦しいし式も苦しい

そん中で唯一時間の経過を思わせた品があるので記録しておこうと思います。

それが小学校卒業の時に学校の樹の下に埋めたタイムカプセル。
みんなでビニール袋に自分の品を一つ入れて、手紙を添えたもの。
私、中身覚えていました。
私の中身は、当時自分で作って自分で使っていた手編みのマフラーでした。
色まで覚えていました。赤。オレンジ。ピンクが混ざった色。

取りだしたら案の定その通りでした。

ただ、手紙の内容は覚えていませんでした。
それだけが楽しみでした。

手紙にはこんなことが書いていありました。

二十才の私へ

今私はおっちょこちょいで、とても忘れんぼ
算数はまるっきりだめな12才の私
20才になった私はどんな私になってい
ると思うかそうぞうしてみました
20才の私
きっと花がすきで生け花か
花をそだてていると思います
それからかんごしになるために
べんきょうしていると思います
あと、とてものんびりやの私だと
思います
どれがあたるかたのしみです
あけたとき、これを見て
わらう私がうかびます
きっと大ごえでわらうでしょう
勉強をがんばれなかっ
た、かんじはだめな手紙を見てさ
それでは
20才の私へ
12才の私より

原文のまま載せてみました。
当時から漢字は苦手でした。国語も苦手でした。
ただ、文体が今とあまり変わらないのは
個性なのかどうなのかはわかりません。

ついでに、12才の私に返事を書いてみようと思います。

12歳の私へ。(歳はこっちを書きましょうね)

十二歳の私の手紙読ましていただきました。
まったくもって日本語じゃないところをみると
算数だけじゃなくて国語の勉強も必要かと思います。

おっちょこちょいも、忘れんぼも直っていません。
障害物がなくてもつまずきます。しょっちゅうお金忘れます。
物なくしも相変わらずです。

そんな私を変えたのはあなたが入学するであろう中学の三年生の時です。
私は祖父母を見て急に思い立ちます。
「そうだ、農業をしよう」
私の手紙にあった「花」とはきっと、「トサカケイトウ」の事でしょう。
今でも好きな花ですから。
これで、高校に入ったといっても過言ではありませんから。

こうして私は、徳島県立城西高等学校農業科学科に進学します。
あなたの手紙にあった通り、私は花を育てる。植物を育てるという
技術職に目覚めたのです。
大当たりです。

私は欲張りだから、手紙に
「看護師」と「農業」の仕事が一緒に描かれていたのかもしれないですね。
そのハングリー精神未だに健在です。

なぜなら、その精神のおかげで
私は「小説」を出版するに至りました。
この国語力からはあり得ない話でしょう。
それをアイディアでカバーしているとしか思えません。
でも、喜んでください。
たくさんの人がその本を読んでくれています。

たくさんといえば、私は高校に入ってから演劇を始めました。
飽き症の私に珍しく、5年やってます。
四国大会にも出ました。全国大会も行きました。
今でも劇団 Unitウミウシ様に身をおかしてもらっています
わかっていると思いますが、もちろん裏方専門です。

これらの経験で私は変わりました。
昔よりびっくりするくらいよくしゃべるようになりました。
今日、子の手紙をもらう前、同級生たちに言われました。
「よくしゃべるようになったね」
その通りだと思います。

12歳の私へ。
ごたくをたくさん並べましたが
まとめて簡潔にすっきりというと
未来は明るいです。

どうどうと歩いてきてください。
待ってますから。

勉強を頑張れなかった漢字のだめな手紙を見て
下品に笑いながら…。

それでは。

12歳の私へ。
20歳の私より。

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