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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

03.29.22:45

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10.15.09:56

小説更新「その主宰、流行につき」
  • [CATEGORY:芸術 COMMENT:0 TRACKBACK]

小説更新します「その主宰、流行につき」

風邪でもなければ
御洒落でもない
万人受けしない
けど
流行っているんです。

今日はそんな物語


それでは、下にて

 その主宰、流行につき
 
作 あるとにあ


ある日のことです。外は大雨で窓ガラスからでしか外を眺められない日がありました。
 
この物語の主人公は、外に出たくて仕方ありませんでしたが、大雨を窓越しに眺めるしかありませんでした。
 
暇をもてあましたこの物語の主人公は自分の部屋からカラフルな折り紙を沢山持ってきて沢山紙飛行機を作りました。その紙飛行機に自分の好きな物を一づつ書きました。
 
この物語の主人公は窓を少しあけるとさっき作った紙飛行機を外に向かって飛ばし始めました。
 
しかし、どんなに紙飛行機を飛ばそうと紙飛行機はすぐに雨に打たれて地面に落ちていってしまいました。
 
この物語の主人公は何十もの紙飛行機を飛ばした後、いつか飛ばした紙飛行機が遠いどこかで誰かが拾ってくれることを夢見て窓を閉めました。
 
この物語の主人公は窓を閉めた後、今度は弦楽器を取り出して弦をはじき始めました。
 
初めははじくだけだった弦楽器が次第にこの物語の主人公の周りには音楽があふれていきました。
 
メロディーが生まれ、歌が口ずさまれ音符を書き込まれていきました。
 
この物語の主人公が弦楽器を弾いている間に、外の雨はすっかりあがり
 
この物語の主人公が外の様子に気付いたときには、窓から沢山の人々がこの物語の主人公の音楽を聴いていました。
 
この物語の主人公が自分の部屋にあるCDを窓から差し出せば、皆がそれを回して聴きあって口ずさんでいました。
 
こうして、その六角堂ではいつも流行をつくる主宰がいるということです。おしまい

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