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飲んだくれながらフェイダーを上げたり下げたり。幕が閉まると観客が地明かりを求めます

03.29.17:46

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09.30.14:48

小説更新「本能のゆうえんちへ行く」

小説更新します「本能のゆうえんちへ行く」

人生で初めての場所に入るって勇気がいりますよね。
ましてやそれが、今までなら入ってはいけないところなら
なおさらですよね。
でも、私はいっちゃいました。
人生で初めて
本能のゆうえんちへ

それではおたのしみください!



 本能のゆうえんちへ行く
 
作 あるとにあ
 
むかし語って聞かせえ
さることのありしかな なかりしか知らねども あったとして聞かねばならぬぞよ
―鹿児島県 黒島の昔話より―
 
昔々から私の住む村には村の秘密の場所に、素人でも分かるくらいに淫らで美しいピンク色のダイヤがとれる洞窟があるという伝説がありました。その存在は村の誰しもが知っていましたが、恐れ多くてなかなか中へ赴かない洞窟の奧でありました。また、その伝説にはこんなことも記されております。その洞窟には一匹の魔物が住んでおりダイヤを守っているのだとか。何から守っているかと言いますと、子供から守っているそうです。子供が洞窟へやってくると、牙をむき出しにして追いかけてくるのです。捕まえた子供たちは記憶を消されて洞窟の外へ追い出されてしまうのだとか。そんな伝説に村の若い者たちが興奮しないわけがありません。我先にその洞窟の奧を目指そうと学校を抜け出しては洞窟を目指しましたがいなくなった生徒に気付いた先生が洞窟へ向かうとそこには学校を抜け出した生徒が洞窟の外でいつも眠っているのでした。しかし、大人はいつでもその洞窟を通れるようでした。しかし、どんなに子だくさんのお父さんでも子供は一人も連れて行きません。そして、帰りには幸せそうな顔で出て行くのでした。そこで、村の若い者たちはお互い集まりあってどうして大人は通れて子供はだめなのか。と連日のように話し合いをしていました。勉強なんてそっちのけです。どうしてもそのピンク色のダイヤが見たかったのです。そして、子供たちは何十日も話し合いをした結果ある結論と予想に行き着きました。それは、話し合いが行き詰まってしまった日のことです。この村の決め事で大人とは18歳を超えた人のことだということを集まりの子供たちの一人が聞きつけてきたのです。そこで、子供たちは村の外れに住んでいる18歳の子供を二人に伝説のことを言わずに洞窟にある桜色をした石を取ってきて欲しいと頼んでみると、二人は喜んで引き受けてくれました。二人は、青い車に乗って洞窟の前までやってきました。二人は洞窟すらもまだ見たことがありませんでしたので、どんな場所なんだろうと話をしていました。洞窟の入り口で二人はその辺りにもそれらしい物が幾つか落ちているのを見て奧にある桜色の石に期待しました。そして、洞窟の奧へ奧へ目指して歩いて行くと、どんどん足下がピンク色の石になっていきました。そして、洞窟に入ってすごく奧へ入ったであろう場所にピンク色のダイヤは山積みにされていました。二人とも、まさかダイヤがあるなんて思ってみませんでした。その山積みの隣には、一匹の魔物がいました。一匹の魔物が言いました。お前たちは大人か?二人は顔を見合わせるとそうですと答えました。すると、一匹の魔物は二人に道を譲ってくれました。二人がおそるおそる洞窟の更に奧へ入っていくと、そこは、ピンクのダイヤばかりでした。二人のうち一人は、その淫らな美しさゆえにダイヤをしっかり見られません。ずっと下を向いているのですが、下を向いていてもダイヤが目に入ってきます。仕舞いには、パニックになってしまってもう一人の後ろをついて歩くことしかできませんでした。もう一人は、子供たちとの約束を守ろうと、綺麗なダイヤを探し始めました。すると、足下に子供たちが手に取りやすそうな小さなダイヤを見つけたので拾い出しました。そして、子供たちの人数分だけダイヤを拾うと二人は急いで洞窟から出て行きました。
 
二人は、無事にダイヤを持ってくることが出来ましたが、あまりにも衝撃的だったために洞窟を出てからも放心状態でした。
 
子供たちはダイヤをたいそう喜んで手にとって眺めていましたが
 
私は、今思い出しただけでも顔が熱くなってしまうようになってしまいました。
 
おしまい
 
 
END

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